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失敗しない物流会社の選び方〜3つのポイント〜

早速結論の3つのポイントをお伝えします。

物流会社を見分ける3つのポイント

  •  物流現場(=作業)を自分たちでやっているかどうか?
  •  単価表をどこまで細かく出せるか?
  •  自分(=荷主)の事業をどこまで理解しているか?

この3つを知れば基本OKです。

物流現場(=作業)を自分たちでやっているかどうか?

「物流現場(=作業)を自分たちでやっているかどうか?」という一つ目のポイントです。物流でも難しい横文字でサービスが増えています。

「クラウド・ロジスティクス」
「ロジスティクス・プラットフォーム」
という新サービス?が続々と生まれてます。

が、これ実はただの物流営業会社です。HPとシステムを作り集客はします。倉庫は外注先に出しているというパターンがほとんどです。なぜなら倉庫というのは億以上数十億以上のお金がないと作れないため、自社でシステムから倉庫まで持っている会社はほとんどありません。

そのため、システムは詳しいが倉庫は素人という状況に陥ります。最初の取引自体はすごくスムーズに進みまずが、いざ任せてみると、担当者が実際のモノの状態を把握していない、出荷状況を確認できない、エラー発生時のCS対応が後手後手になる、というようなことが起こります。

顧客→物流営業会社→システム会社→物流倉庫と最悪4つ会社を挟んでいる場合があります。
なので必然的にコストはUPしますここを一元化している会社が最適な物流倉庫と呼べると思います。

余談になりますが、amazon.comのFBAですら「どこでも好きな場所に納品していいですよ!」とはなっていませんね。物流はITと違ってctrl+Cとctrl+Vを押しても在庫の移動は出来ませんので、違う倉庫を跨いだ貨物量の最適化というの非常に難しいわけです。また、「AWSのような物流サービス」という言い方も聞く機会が増えましたが、AWSはamazon.comがすべてのサーバーを自社で保有してサービス展開しているのであって、外注は一切していないことも見逃せません。

単価表をどこまで細かく出せるか?

物流という事業は本質的には人間工学です。

これは機械化されたりロボットが導入された物流センターでも同じことが言えます。一つ目の自分たちでやっているかにも通ずるものがありますが、自社サービスをどこまで細分化して説明可能か?というのはつまるところどこまで改善に取り組んでいるかの指標を持っているということです。ただ、実際、単価表を細分化してそれぞれの項目を正しく説明できる物流会社は多くありません。

物流業界は市場価格と高騰する人件費の狭間でかなり厳しい経営を強いられてきており、原価計算を正しくやるよりも「取れる値段で仕事を取り」「取れた値段でできることをやる」という悪習があることを否定できません。

荷主側の物流担当は
「コスト削減できました!」
と喜んでいるのもつかの間、そのしっぺ返しは必ずやってきます。

ですから、単価表を入手したら、「同じ値段でいいので、単価表を細分化してそれぞれの計算根拠を教えてください」と一言添えるだけでハズレを引く可能性はかなり低くなります。

自分(=荷主)の事業をどこまで理解しているか?

物流会社を業務委託先と考えるか、事業パートナーと捉えるかでだいぶ変わってきます。商売は商流・情報流・物流の順番で展開していきます。まず初めに売買契約が締結され、その上でモノの移動についての情報が各場所に伝わり、最後にモノが動き始めます。これが、物流が「従属的」と表現される根本的な理由です。

物流は商売において最後に動き出すので、商売の歪みは必ず最初に物流で発生します。うまくいってない売買取引であれば在庫はあまりますし、情報の流れが歪だと出荷は遅延し始めます。そしてそのうまくいかないという状況はいずれも物流費を増やしてしまいます。

物流会社と荷主側が利益相反する理由がここにあります。短期的に見れば、荷主側の事業がうまくいかなければいかないほど、物流企業は儲かります。そのため、物流会社はうまくいってない商売について指摘するメリット少なく、現場で起きている異変を荷主に伝わらなくなってしまうのです。

長期的な利害の一致を目指すには物流会社側は荷主側の事業理解度を高める必要がありますし、荷主側は物流企業を事業パートナーとして認識することが求められます。

ですから、ハズレを引かないためには選定する物流企業が本当に自分たちの事業を理解していて長期的なパートナーになり得るかを確認する必要があります。これは簡単な質問で確認できます。
「うちの商品をどう思いますか?」
これだけです。

以上、簡単ではありますが物流企業を選定する上でも気をつけるポイントを紹介しました。色々書いてますが、物流業界は入り込むととっても暖かい業界ですので、信頼できると思ったら是非飛び込んでみてください!!

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